こういった疑問答えていきます。
本記事の内容
- RSIとは?
- RSIの見方【基礎】
- RSIでやってはいけないトレード
- RSIを応用したトレード手法
- 実際のチャートで相場分析してみた
- まとめ:RSIで相場の勢いがまるわかり
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、トレード歴は5年ほど。現在はトレードで生計を立てています。かつTwitterで役立つトレードノウハウも発信しています。
本記事では、RSIの基礎から、あまり知られていないRSIのトレード手法もあわせて紹介していきます。
ほとんどん人は、『RSI』のことを買われすぎサイン出たら売って、売られすぎサイン出たら買うだけといった指標で覚えていると思いますが、コレは正解で半分間違いです。
RSIを機能しやすい相場やタイミングを知っていなければ、全く使いものにならないので注意ください。
とはいえ、本記事を読み終われば、RSIの基礎はもちろん、その一歩先のトレードでの活用法までをインプットできます。
もくじ
RSIとは?【基礎】
RSIとは、相場の買われすぎ売られすぎの強弱を図る人気のテクニカルの1つです。
正式名称は、『Relative Strength Index』で、頭文字を略して『RSI』と呼ばれてます。ちなみに、日本語で訳すと『相対力指数』となる。
このRSIは、ある設定された期間の終値をベースに、下落した日数に対する上昇した日数の割合を計算し、0~100%のグラフで可視化されたものです。
ようは、指定された過去の値動きに対する上昇日と下落日の割合を可視化されたツール。
と、感じるかもですが大丈夫。
RSIの基本的な見方は
- 今の相場の勢いはどちらに傾いているのか
- 買われすぎているのか、売られすぎているのか
こんな感じで、上記のようなシンプルな視点でみてればOKです。
では、下記で細かくみていきましょう。
RSIの見方【基礎】
RSIは、0~100%数値をみて相場の勢いを判断していきます。
ちなみに
- 70%以上だと買われすぎサイン
- 30%以下だと売られすぎサイン
上記が、RSIの基本的な見方になります。
RSIが70%以上で買われすぎなチャート
RSIが30%以下で売られすぎなチャート
上記のチャートように、サインが効けば反転していきます。
RSIの基本的なトレード方法をまとめると
- 70%以上で売りトレードをする
- 30%以下で買いトレードをする
こんな感じです。
以上が、最低限覚えておくべきRSIの基礎の見方です。
実際のチャートでRSIで売買しよう【基礎】
では、各通貨でRSIの基本的な使い方を生かして、以下の順で相場分析していきます。
- 1:ドル円
- 2:ポンド円
- 3:ユーロドル
エントリー根拠もあわせて説明していきます。
1:ドル円(買いエントリー)
買いエントリー根拠
- RSIで売られすぎサインが点灯
- 安値更新をしなかった(ダウ理論)
ダウ理論を詳しく知りたい方は、下記の記事よりご確認ください。
-
【初心者向け】ダウ理論とは?【超わかりやすく解説】
続きを見る
2:ポンド円(売りエントリー)
売りエントリー根拠
- RSIで買われすぎサインが点灯
- 高値更新をしなかった(ダウ理論)
3:ユーロドル(売りエントリー)
売りエントリー根拠
- RSIで買われすぎサインが点灯
- 大きな陰線が出現(勢いの弱まり示唆)
以上が、基本的なRSIでのトレード手法になります。
なんて思うかもですが、この買われすぎ売られすぎのサインには落とし穴があることを知っておきましょう。
コレを知らないと、あるタイミングで勝てなくなり、負けが続きます。
では、その注意点を紹介します。
RSIでやってはいけないトレード
RSIでは、やってはいけないトレードがあります。
それは
勢いが強い(上昇・下降)トレンド相場中にRSIの買われすぎ、売られすぎサインだけをみてトレードすること。
特に初心者は、RSIの買われすぎ、売られすぎのみだけをみて買い売りを繰り返してしまいがちなので、注意してください。
下記をご覧ください。
上昇トレンドで、RSIの買われすぎサインで売り続けてみた
では、勢いが強い上昇トレンド相場でRSIのサインのみをみて、トレードすればどうなるか確認しましょう。
以上のように、勢いが強いトレンド相場だと、いくらRSIが70%を越えようが、関係なく上がり続けます。
仮に上記のチャートでエントリーしてしまうと、利益を大きく減らす要因となります。では、下降トレンドもみていきましょう。
下降トレンドで、RSIの売られすぎサインで買い続けてみた
では、勢いが強い下降トレンド相場でRSIのサインのみをみて、トレードすればどうなるか確認していきます。
こんな感じで、下降トレンドも同様で、いくらRSIが30%を下回ろうが関係なく下がり続けます。
強いトレンド相場において、RSIの買われすぎ、売られすぎサインでトレードするのは危ないとわかっていただけたと思います。
とはいえ、RSIの基本的な売買を勢いが強い相場以外で、トレードすれば大きく負けることは少ないので大丈夫です。
ここまでが、『RSIの基礎講義』といったところで、次に、RSIを応用したトレード手法を紹介します。
RSIを応用したトレード手法【3つ】
では、RSIを応用したのトレード手法を3つ紹介します。
RSIの基礎の使用方法は、強いトレンド相場で使ってはいけないと解説しましたが、応用編はトレンド相場でも使えます。
ぶっちゃけ、この手法を丁寧に解説してる記事がなかったので、本記事でしっかり覚えて下さい。
RSIを応用トレード手法【3つ】
- 1:ダイバージェンス手法
- 2:ヒドゥンダイバージェンス手法
- 3:RSIのライントレード手法
では、1つずつみていきましょう。
1:ダイバージェンス手法
1つ目は、RSIのダイバージェンスを利用した逆張りトレード手法になります。
補足知識:ダイバージェンスってなに
ダイバージェンスとは、価格とオシレーター(ここでいうRSI)の値が逆行する現象をいいます。この現象は、相場の勢いが弱まっているサインを意味します。
以下のような感じ。
以上のように、価格とオシレーターが、反対の動きをしだすことを『ダイバージェンス』と言います。
相場に勢いが弱まってトレンドが転換するかもしれない、といったサインです。
では、実際のチャートで見ていきます。
ダイバージェンス発生(上昇トレンド)
解説①
価格が切り上がっているのに、RSIは切り下がっている → 【価格は下落した】
ダイバージェンス発生(下降トレンド)
解説②
価格が切り下がっているのに、RSIは切り上がっている → 【価格は上昇した】
こんな感じで、価格とRSIの値の逆行現象を利用すれば、トレンド発生中でも売買できます。
ぶっちゃけ、トレンドが強すぎると、いつまで続くかはわかりませんが、ダイバージェンスを取り入れることで『トレンドが終わりそう』と察知することができる。
2:ヒドゥンダイバージェンス手法
2つ目は、RSIのヒドゥンダイバージェンスを利用した順張りトレード手法になります。
補足知識:ヒドゥンダイバージェンスってなに
ヒドゥンダイバージェンスとは、価格とオシレーター(ここでいうRSI)の値が逆行する現象をいいます。ただ、ダイバージェンスとは違い、相場の勢いがさらに継続していくサインになります。ちなみにこのサインはトレンド相場のみ有効。
以下のような感じ。
では、実際のチャートで見ていきましょう。
ヒドゥンダイバージェンス発生①(上昇トレンド)
解説①
価格が切り上がっているのに、RSIは切り下がっている → 【価格は上昇した】
ヒドゥンダイバージェンス発生②(下降トレンド)
解説②
価格が切り下がっているのに、RSIは切り上がっている → 【価格は下落した】
こんな感じで、価格が下がっているのにRSIの値が上がっている、この逆行現象を利用すれば、トレンド発生中に順張りで売買できます。
なので、ダイバージェンスを駆使しつつ、ヒドゥンダイバージェンスも取り入れて、より質が高い相場分析をしていきましょう。
3:RSIのライントレード手法
3つ目は、RSIのライントレードを利用した順張りトレード手法になります。
よくチャートにトレンドラインを引いて、相場分析をすると思うんですけど、実はRSIに直接ラインを引く分析方法もあるんです。(あまり知られていない)
RSIにラインを引いてトレードするメリットとは
- ダイバージェンスとヒドゥンダインバージェンスのトレード手法の根拠増しにも使える
- チャートにトレンドラインを引くよりも、RSIのトレンドラインの方が早くサインを察知できる
では、RSIライントレードを使ったトレード事例を、『ダイバージェンス』と『ヒドゥンダイバージェンス』も複合した分析もあわせて紹介していきます。
RSIライントレード①(売りエントリー)
売りエントリー根拠①
- 価格の切り下げを確認(ダウ理論)
- RSIのトレンドラインのロールリバーサル
トレンドラインに関して、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
-
【実践で使える】トレンドラインの引き方とエントリー方法【徹底解説】
続きを見る
RSIライントレード②(買いエントリー)
買いエントリー根拠②
- 価格の切り上げを確認(ダウ理論)
- RSIのトレンドラインのブレイク
RSIライントレード+ダイバージェンス③(買いエントリー)
買いエントリー根拠③
- RSIのダイバージェンス発生
- 大きな陽線が連続で出現
- RSIのトレンドラインをブレイク
RSIライントレード+ヒドゥンダイバージェンス④(買いエントリー)
買いエントリー根拠④
- RSIのヒドゥンダイバージェンス発生
- 意識されてるレジスタンスラインをブレイク
- RSIのトレンドラインをブレイク
- 安値を切り上げている(ダウ理論)
こんな感じで、チャートだけでなくRSIにラインを引くことで、相場の環境認識をすることができます。
RSIの使い方や特徴がわかってくれば、上記のように『RSIライントレード+ダイバージェンス』や『RSIライントレード+ヒドゥンダイバージェンス』みたいに応用を効かすことができますので、試してみてください。
レジスタンスラインについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 続きを見る
【完全な基礎】サポートライン・レジスタンスライン【引き方と実践】
まとめ:RSIで相場の勢いがまるわかり
以上が、RSIの覚えておくべき基本的な見方からRSIの応用したトレード手法の解説でした。
RSIは、相場分析においてかなり有能であり、相場の勢いや失速をいち早く察知できるオシレーターであるとわかっていただけと思います。
早速、今日からトレードで生かしてほしいですが、トレードスタイルによっては『合う・合わない』があると思うので、少額でやデモ口座で一度検証してみることがおすすめ。
また、一度では理解できない、もしくは忘れそうという方は何度も読み直したり、本記事をブックマークするなり、休日や通勤中に繰り返し読んでいただければと思います。
では、今回は以上です。
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