こんなお悩みに解答します。
本記事の内容
- ストキャスティクスとは?
- ストキャスティクスの使い方
- ストキャスティクスの落とし穴
- ストキャスティクスと相性がいい指標
- ストキャスティクスの実践トレード手法
- まとめ:初心者が一番使いやすい指標
色々なテクニカル分析がある中で、ストキャスティクスはFX初心者にも使いやすく、トレーダーのなかでも人気のテクニカルの1つです。
実際に、僕もストキャスティスクスはかなり重宝して使ってます。ただ、使い方を間違えてしまうと、損を繰り返していく落とし穴にハマっていくものです。
また、基本的なストキャスティクスの使い方でトレードするのもいいですが、効果を最大限に引き出すにはテクニカルの組み合わせが必須です。
本記事では、正しいストキャスティクスの使い方から、実践で活かせるトレード手法まで解説していきますね。
がっつり知識取り入れて、すぐに実践しましょう。
もくじ
ストキャスティクスとは?【基礎知識】
ストキャスティクスとは、基本的に現在の価格が『買われすぎなのか』『売られすぎなのか』を判断できる指標の1つになります。
以下の画像のように、80エリアを上回れば買われすぎ、−30エリアを下回ればで売られすぎといった感じで判断することができます。
ちなみに、ストキャスティクスには3本のラインがあり、以下のような名前と意味合いがあります。
ライン種類 | 意味 ※覚える必要なし |
1:%K(青ライン) | (直近の終値ー設定期間の安値)÷(設定期間の高値) |
2:%D(オレンジライン) | %Kの設定期間の平均値 |
3:Slow%D | %Dの設定期間の平均値 |
上記のような感じです。
ただ最近、ストキャスティクスは2本(%Kと%D )で使うことが主流となってきているため、本記事でも2本(%Kと%D )のストキャスティクスの使い方で解説していきます。
余談で、以下はストキャスティクスの計算式となりますが、ぶっちゃけ覚える必要はありません。
というのも、本記事で紹介するストキャスティクスの使い方は、計算式なんか覚えなくても問題なく使えるからです。(覚えたい方は、メモしておいてください。)
以上が、ストキャスティクスの概要となるので、ここからは使い方やトレード手法に関して説明していきます。
ストキャスティクスの使い方
ストキャスティクスの基本的な使い方は、2つあります。
- 買われすぎの80以上のエリアにて、%Kが%Dを下抜け(デッドクロス)したのち、80エリアを下回れば売りエントリー
- 売られすぎの20以下のエリアにて、%Kが%Dを上抜け(ゴールデンクロス)したのち、80エリアを上回れば買いエントリー
※ゴールデンクロスとは価格が上がるサインを示し、デッドクロスとは価格が下がるサインを示します。もう少し詳しく知りたい方は、『移動平均線の正しい使い方』の記事をご覧ください。
上記が、ストキャスティクスの基本的な使い方になります。では、実際のチャートで『買いサイン』と『売りサイン』を確認しましょう。
買いサインの場合
以下は、ドル円チャートになります。
- ストキャスティクスが20以下の売られすぎエリアに突入
- %Kが%Dを上抜け(ゴールデンクロス)が確認できた
- 20エリアを上回った赤丸位置で、買いエントリー
- その後、上昇した(勝った)
上記が、ストキャスティクスから買いサインを読み取る基本的な分析です。
売りサインの場合
以下は、ドル円チャートになります。
- ストキャスティクスが80以上の買われすぎエリアに突入
- %Kが%Dを下抜け(デッドクロス)が確認できた
- 80エリアを下回った赤丸位置で、売りエントリー
- その後、下落した(勝った)
上記が、ストキャスティクスから買いサインを読み取る基本的な分析です。
以上が、ストキャスティクスの基本的な使い方になりますが、使用する際の注意点があるので、それもしっかり押さえておきましょう。
ストキャスティクスの落とし穴
ストキャスティクスの落とし穴いわゆる注意点は、以下の4つになります。
- 1:エントリーサイン点灯後すぐエントリー
- 2:サインを信じすぎて、損切りしない
- 3:どの時間軸のストキャスを見ればいいかわからない
- 4:時間軸が短くなればダマシが増える
上記のような感じです。
では、1つずつ対処法も含め解説していきます。
1:エントリーサイン点灯後すぐエントリー
ストキャスティクスの注意点1つ目は、エントリーサイン点灯後にすぐにエントリーすることです。
一応、本記事では
- 買われすぎエリアを下回ったのを確認したのち売りエントリー
- 売られすぎエリアを上回ったのを確認したのち買いエントリー
このように解説をしていますが、エントリーサインが点灯したからといって、何も考えずにエントリーすることに少し注意してほしいです。
なぜ、サインが点灯しているのに注意が必要というと、買われすぎ・売られすぎエリアに突入したとしても機能しないことがあるからです。
以下のチャートをご覧ください。
赤丸位置で80以上のエリアで買われすぎゾーンに達していて、売りサインが点灯しているにも関わらず、完全に無視でさらに上昇を続けています。
こんな感じで、買われすぎ・売られすぎエリアでも無視して、相場が動くことがあるので注意しましょう。
2:サインを信じすぎて、損切りしない
ストキャスティクスの注意点2つ目は、サインを信じすぎて、損切りしないことです。
これって結構あるあるで、しっかりルール通りのサインを確認したのちにエントリーしたから、相場が逆行してもサインを信じて損切りしない。
こんな感じですね。
ちなみに僕もFX始めたての頃は、この落とし穴に陥りました。笑
注意点1つ目とも多少被りますが、きちんとしたエントリーサインが点灯するも相場は平気で逆行します。こういった相場にて損切りしなければ大きな損をする可能性もあります。
なので、サインを信じすぎず、ご自身にあった損切りラインに到達すれば迷わず損切りして切り替えましょう。
3:どの時間軸のストキャスを見ればいいかわからない
ストキャスティクスの注意点3つ目は、どの時間軸のストキャスティクスを見ればいいかわからない状態に陥ることです。
例えば
- 30分足のストキャスティクスは買いサイン点灯しているのに、1時間足ではまだ買いサインは点灯していない
- 各時間軸のストキャスティクスはバラバラで、どの時間軸のサインを見ればいいかわからない
上記のような悩みを持つ人もいるかと思いますが、こちらの基本的な対処法は2つあります。
対処法
- ①:トレードする時間軸を固定して、その時間軸以外のストキャスティクスは見ない
- ②:上位時間軸のストキャスティクスと同じ方向の時だけエントリーする
わかりずらいと思うので、少し深掘りします。
①:トレードする時間軸を固定して、その時間軸以外のストキャスティクスは見ない
この場合ですが、1つの時間軸に絞ってトレードするスタイルが効果的です。
30分足なら30分足だけのストキャス見る、1時間足だけなら1時間足だけのストキャスをみる。このような感じです。
ただ、このトレードスタイルの場合は、最低1時間足以上がおすすめです。なぜかというと相場は、時間軸が短くなればなるほど、テクニカルサインは効きにくくなる性質があるからです。
以上のように、時間軸を固定すればエントリーの迷いは減ると思います。
②:上位時間軸のストキャスティクスと同じ方向の時だけエントリーする
この場合ですが、上位時間軸のストキャスティクスとトレードする時間軸のストキャスティクスを複合してみる感じです。
例えば
- 4時間足のストキャスで買いサインの点灯を確認したので、15分足でも買いサインが点灯すれば買いエントリー
- 1時間足のストキャスで売りサインの点灯を確認したので、15分足でも売りサインが点灯すれば売りエントリー
このような感じです。
このトレードスタイル理由の本質は、上述もした『相場は、時間軸が短くなればなるほど、テクニカルサインは効きにくくなる性質がある』です。
要するに、サインが効きやすい上位時間軸と下位時間軸のサインが重なれば、ストキャスのサインの根拠が固くなるよねということ。
トレードにおいて、1つのサインだけでなく、2つ3つとエントリーサインが重なればエントリーの根拠が固くなるので、複数のエントリーサインを見つけることは結構大事です。
4:時間軸が短くなればダマシが増える
ストキャスティクスの注意点4つ目は、時間軸が短くなればダマシが増えるということです。
上記項目でも説明しましたが、相場は時間軸が短くなればなるほどテクニカルサインは効きにくくなる性質があるので、よって時間軸が短くなればダマシが増えます。
ダマシとは
簡単にいうと、サインが点灯したにも関わらず、そのサインが機能しないことです。
図解で時間軸の重要度を表すと以下のような感じ。
特にFX初心者に多い考え方なのですが
- 早く稼ぎたい
- 短い時間軸だと、沢山エントリーできる
このような思考で、1分足や5分足でトレードする方がほとんどなのですが、これは逆効果ということを知ってもらいたいです。
理由はシンプルで、エントリー回数が増えれば増えるほど、損する可能性も高くなるからです、ダマシが多い1分足や5分足ならなおさら。
エントリー回数が増えれば利益は増えるといった法則は微塵もないので、1回1回のエントリーを慎重にしましょう。
以上が、ストキャスティクスを使う際に、覚えておくべき注意点4つになります。
ストキャスティクスと相性がいい指標
ストキャスティクスと相性がいい指標は、以下の3つです。
- トレンドライン
- サポートライン/レジスタンスライン
- MACD
トレンドライン
トレンドラインとは、相場のトレンドを把握するために、ローソク足の高値どうしまたは安値どうしを結んだ線のことをいいます。
また、トレンドラインはテクニカル指標の一つとして機能し、支持線や抵抗線としても機能します。
トレンドラインは主に、トレンド継続を図る指針として使える指標です。
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サポートライン/レジスタンスライン
サポートラインとは、下降してきたレートが反発を起こしたポイントに引かれる水平線のことを言います。
簡単にいうと、安値に引かれる水平線のことです。
レジスタンスラインとは、上昇してきたレートが反発を起こしたポイントに引かれる水平線のことです。
簡単にいうと、高値に引かれる水平線のことをいいます。
サポート/レジスタンスライン(レジサポ)は、主にトレンド流れが変わったことを確認できる指針として使える指標に有効的です。
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MACD
MACDとは、トレンドの方向や売買タイミングを分析するオシレーター系指標です。
主に、トレンド転換を察知する際に使える指標です。
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MACDが高確率で機能する使い方とは【簡単です】
では、どのようにこれらの指標を組み合わせて、より実践で使えるトレード手法であるかを解説していきます。
ストキャスティクスの実践トレード手法
では、ストキャスティクスを実践で使えるトレード手法に関して説明していきます。
ちなみに、『ストキャスティクスの使い方』のところで説明した基本的なストキャスティクスの使い方でも全然大丈夫です。
ただ、より実践で使えるトレード手法をお伝えするため、トレンドライン・レジサポライン・MACDを活かしたストキャスティクスのトレード手法をお伝えします。
以下の順で解説していきます。
- 1:ストキャスティクス&トレンドライン
- 2:ストキャスティクス&レジサポライン
- 3:ストキャスティクス&MACD
- 4:ストキャスティクス&トレンドライン&レジサポライン
- 5:ストキャスティクス&トレンドライン&レジサポライン&MACD
では、画像付きでイメージしやすいよう説明しますね。
1:ストキャスティクス&トレンドライン
ストキャスティクスとトレンドラインを取り入れたトレード手法を紹介します。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- ストキャスティクスの売られすぎの20エリアを上回る
- トレンドラインでの反発が確認できる
- 安値の切り上げ(ダウ理論)
上昇する根拠が3つ重なったとのことで、買いエントリーといった感じです。
チャートが切り上げているにも関わらず、ストキャスティクス が売られすぎサインが点灯するということは、相場の勢いが強いことがわかります。
利益確定場所は、抵抗帯になり得るオレンジエリア付近ですればいいと思います。
またその際に、ストキャスティクスがどういう状態なのかも確認できるとベストです。
2:ストキャスティクス&レジサポライン
ストキャスティクスとサポート/レジスタンスラインを取り入れたトレード手法を紹介します。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- レジスタンスラインでの高値の切り下がり
- サポートラインを下にブレイク
- ストキャスティクスの買われすぎの80エリアを下回る
- サポートラインからレジスタンラインに役割転換
このような4つの根拠で、売りエントリーといった感じです。
利益確定場所は、左側の急上昇があった押し目エリア付近です。理由は相場は左側のチャートが意識される性質があるからです。
ただ、今回のようなチャートだと下降の勢いが強いので、利益確定はせずに利益を伸ばしていく判断もありです。
臨機応変に対応しましょう。
3:ストキャスティクス&MACD
ストキャスティクスとMACDを取り入れたトレード手法を紹介します。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- ストキャスティクスの買われすぎの80エリアを下回る
- 高値の切り上がりがなく横ばい続き
- MACDのダイバージェンスが発生
このような3つの根拠で、売りエントリーといった感じです。
相場が転換を示唆するサインでもあるMACDのダイバージェンス発生に加えて、高値の切り上げがなく、ストキャスティクスの状態も最高です。
また、加えて意識されているトレンドラインもブレイクしているので、売りの勢いがあるという認識ができますね。
4:ストキャスティクス&トレンドライン&レジサポライン
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- 下降のトレンドラインを上にブレイク
- レジスタンスラインがサポートラインに役割転換
- ストキャスティクスの売られすぎの20エリアを上回る
このような3つの根拠で、売りエントリーといった感じです。
ポイントは、ある程度続いた下降トレンドラインのブレイクです。ブレイクした事実は、買い勢力が強いことを意味します。
そのまま急上昇を見せ、レジスタンスラインがサポートラインに転換するポイントで反発を見せました。
そのタイミングでストキャスティクスの買いサインが点灯したので、赤丸で買いエントリーです。
以上の根拠だけで買いエントリーもいいですが、もう一つ買いの根拠を足すのであれば下位足レベルの切り上げや、下位足のストキャスティクスの動向を見ることができれば、なお良いです。
5:ストキャスティクス&トレンドライン&レジサポライン&MACD
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- 高値更新をせずレジスタンスラインが機能している
- 高値切り下げでトレンドラインでの反発
- ストキャスティクスの買われすぎの80エリアを下回る
- MACDのダイバージェンスの確認ができる
このような4つの根拠で、売りエントリーといった感じです。
レジスタンスラインが機能、トレンドラインが機能、MACDのダイバージェンスでトレンド転換の示唆で、確度が高いエントリーになります。
また今回のトレードは直近高値が近くて、損切りラインが明確のためエントリーしやすいチャートになります。加えて、青丸部分でもレジサポの性質を活かして、売りエントリーもありです。
青丸部分での、ストキャスティクスは買われすぎサインの点灯はしていませんが、相場の方向性を考えれば十分いい場所です。
とはいえ、もしエントリーするのであればロット配分は間違わないように資金管理をしっかりしましょう。
以上が、ストキャスティクスの実践トレード手法の例になります。
ストキャスティクスと様々なテクニカルとの組み合わせが使えるので、色々試して自分にあった組み合わせを見つけていただければと思います。
繰り返し練習して、自分なりのトレード手法を構築していきましょう。
まとめ:初心者が一番使いやすい指標
以上が、ストキャスティクスの覚えておくべき知識と、実践で使えるトレード手法についてでした。
1回読んだだけでは理解は難しいと思うので、ブックマークとかして何度も読み返してください。
余談ですが、『たった数回使ってサインが効かない』だけでこの手法は使えないと嘆く方もいますが、これは間違いですね。
これまでの経験と、様々な手法を試してきた僕から言わせてもらうと100%機能する手法なんか存在しないですし、聖杯的な手法があったとしても、一般人の個人トレーダーが知る由もありません。
勝ちトレーダーになるには、1つの手法の強みや弱みを把握することなので、継続を忘れずに繰り返し練習していきましょう。
トレード練習には、ボーナス使ってトレードすることがおすすめです。
なんといってもボーナスはリスク0でトレードできるので、以下より受け取りましょう。
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