こういった疑問を解決します。
本記事の内容
- ボリンジャーバンドとは
- ボリンジャーバンドの正しい使い方
- ボリンジャーバンドの覚えておくべき特徴とは
- ボリンジャーバンドの実践での活用法
- まとめ:ボリンジャーバンドは使い分けが大切
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、トレード歴は5年ほど。現在はトレードで生計を立てています。かつTwitterで役立つトレードノウハウも発信しています。
ボリンジャーバンドをうまく活用できると、相場が動き出すタイミングや、価格が反発する場所を察知できるようになります。
トレーダーである僕自身も、1つの指針としてボリンジャーバンドを使っています。
とはいえ、大抵の方がボリンジャーバンドを誤った使い方をしているので、本記事では『ボリンジャーバンドの正しい使い方』を徹底解説します。
本記事を最後まで読むと
以下のような、ボリンジャーバンドを活用したチャートで、『どのようなトレードをして』『どのタイミングで利益確定するべきなのか』が、明確にわかります。
それでは、いきましょう。
もくじ
ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、トレンドの勢いや、価格の反発ポイントを予測できる指標です。
簡単にまとめると、以下の2つになります。
- 移動平均線に標準偏差を織り込んだバンドである
- ボリンジャーバンドで覚えるべき3つの用語がある
では、1つずつ説明していきます。
移動平均線に標準偏差を織り込んだバンドである
ボリンジャーバンドとは、移動平均線に標準偏差を織り込んだバンドのインジケーターのことです。
一般的に使われるボリンジャーバンドは、以下のような複数の線から構成されています。ちなみに1つ1つ呼び名が決まっているので覚えておきましょう。
上から
- 3σ
- 2σ
- 移動平均線
- -2σ
- -3σ
こんな感じ。
単位は『σ:シグマ』になります。
このボリンジャーバンドの各σには、以下のような分析結果がでていて、トレードする際に、目安となる数字なのでメモ帳などに控えておきましょう。
ボリンジャーバンドの収束率
- ボリンジャーバンドの±2σの範囲に価格が収まる確率: 約95.4%
- ボリンジャーバンドの±3σの範囲に価格が収まる確率: 約99.7%
上記の結果により、価格がこれからどう動くのかを分析する1つの指標になります。
ボリンジャーバンドで覚えるべき3つの用語
ボリンジャーバンドを使ってトレードしていくには覚えるべき3つの用語があります。
- 1:スクイーズ
- 2:エクスパンション
- 3:バンドウォーク
では、画像つきで1つずつ解説します。
1:スクイーズ
スクイーズとは、ボリンジャーバンドの幅が収束してる状態のことをいいます。
上記の画像を見たらわかる通り、スクーズが起こっている場所は、必ずレンジ相場になっています。要するに値動きはあまりない相場で発生します。
チャート分析をしないでも、ボリンジャーバンドのスクイーズが確認できればレンジ相場だと判断ができるので、かなり便利。
2:エクスパンション
エクスパンションとは、ボリンジャーバンドの幅が収束から拡大していく状態のことをいいます。
上記の画像を見たらわかる通り、上のバンドと下のバンドが一気に広がっています。
エクスパンションが起こったタイミングというのは、これからトレンド相場になっていくというサインになります。要するに値動きは活発になるということ。
大きなトレンドだった場合は、大きく利益が積めるタイミングです。
3:バンドウォーク
バンドウォークとは、ボリンジャーバンドの±2σに価格が張り付いている状態のことをいいます。
要するに、かなり強いトレンドが発生中ということです。
上記の画像を見たらわかる通り、+2σに張り付いたまま上昇しています。
しつこいときは、かなり張り付きますので、安易に逆張るトレードをすると負けるので注意しましょう。
順張りしようにも、上がりすぎているから買いエントリーは怖いし、だからと言ってトレンドに逆らった逆張りの売りエントリーも怖いといった局面になります。
ぶっちゃけ、かなり判断が難しい場面ではあります。
ボリンジャーバンドの正しい使い方
ボリンジャーバンドの正しい使い方とは、1つではなく相場によって使い分けることです。
以下の3つです。
- スクイーズでは逆張りトレード
- エクスパンションでは順張りトレード
- バンドウォークでは順張りと逆張りOK
では、1つずつ説明していきます。
スクイーズは逆張りトレード
ボリンジャーバンドがスクイーズしている状態の時は、逆張りトレードをしていきましょう。
なぜかというと、スクイーズしている状態では、綺麗に反発することが多いからです。
こんな感じ。
ボリンジャーバンドの角度は横向きになっていて、レンジ相場と判断できれば逆張りでいきましょう。
ボリンジャーバンドが広がっている場所もありますが、価格が高値と安値が更新されておらず、レンジ相場となっているので、エクスパンションとはみなしません。
ただ、スクイーズが終わり、エクスパンションするタイミングは必ずどこかで起こるので注意してください。
エクスパンションは順張りトレード
ボリンジャーバンドがエクスパンションしている状態の時は、順張りトレードをしていきましょう。
なぜかというと、エクスパンションしている状態では、相場に勢いが強まっているタイミングになるからです。
要は、相場の波に乗ってトレンドフォローしていくイメージ。
こんな感じ。
見てわかる通り、スクイーズが終わり、エクスパンションしたタイミングから大きく価格が動いています。
ここで、無理に逆張りトレードしてしまうと、無駄な損切りなどにあって利益が積み上がらない要因にもなるので注意しましょう。
バンドウォークでは順張りと逆張りOK
ボリンジャーバンドがバンドウォークしている状態の時は、順張りトレードと逆張りトレードのどちら狙いでもできます。
なぜかというと、相場は急騰した後に急落、急落した後に急騰といったV字を描いたような動きをしたり、強すぎる相場は調整なしで、想像以上に伸びることがあるからです。
バンドウォークで順張りトレード
バンドウォークで逆張りトレード
こんな感じ。
バンドウォークは、順張りも逆張りどちらも狙いことができるので、ぶっちゃけどちらか迷います。思考回路としては、以下になりがちです。
上記のように迷っちゃう人は多いです。もし迷った場合の正解は、絶対に『静観』です。これは口を酸っぱくしていいます。
『静観』です。要するにパソコンを閉じましょう。
理由は、迷ったままのトレードというのは、しっかり分析できていないということでもあり、完全にギャンブルトレードになるから。
適当なトレードで勝てたとしてもそれは、トレードとは言えないですし、長い目で見るとほぼ100%で負けるので、買いや売り以外の『静観』という技も使ってください。
以上が、相場に合わせて使い方を分ける正しいボリンジャーバンドの使い方です。
ボリンジャーバンドの覚えておくべき特徴とは
ボリンジャーバンドの覚えておくべき特徴は、2つあります。
- 1:必ずスクイーズの次はエクスパンションする
- 2:反発ポイントと決済ポイントが見つけやすい
ボリンジャーバンドを使ってトレードするのであれば、そのツールの使い方はもちろん、特徴や性質を把握していることが重要です。
では、1ずつ説明していきます。
必ずスクイーズの次はエクスパンションする
ボリンジャーバンドがスクイーズしているのであれば、次は必ずエクスパンションします。
一生、スクイーズすることはないですし、スクイーズからいきなりバンドウォークすることもありません。
こんな感じで、必ず『スクイーズ→エクスパンション』の順となっています。
反発ポイントが見つけやすい
ボリンジャーバンドは、反発ポイントを予測しやすいです。上述もしたボリンジャーバンドの収束率を利用します。
復習として載せますが、ボリンジャーバンドの各σの収束率は以下です。
ボリンジャーバンドの収束率
- ボリンジャーバンドの±2σの範囲に価格が収まる確率: 約95.4%
- ボリンジャーバンドの±3σの範囲に価格が収まる確率: 約99.7%
こんな感じで、±2σと±3σを使えば『収束率が9割』となるので、論理的に考えれば反発ポイントが予測しやすいのは妥当です。
とはいえ、バンドウォークすれば反発なく価格は続伸してしまう可能性もあるので難しいのではないか、と思うかもですが、それも根拠を増やすことで解決はできます。
例えば、
- 意識される価格帯が±2σと±3σ付近に存在する
- チャネルラインの上限(下限)付近である
- その他のインジケーターや分析等で反転サインが点灯してる
上記のように、他の根拠で賄うことができれな大丈夫です。
以上が、ボリンジャーバンドの覚えておくべき特徴です。ただ、トレードしていく上で、自分なりの発見や特徴も出てくると思うので、日々ブラッシュアップしていってください。
ボリンジャーバンドの実践トレードでの活用法
では、ボリンジャーバンドの実践トレードでの活用法を『利益確定する部分』もあわせて説明します。
以下の3つです。
- スクイーズを利用したトレード手法
- エクスパンションを利用したトレード手法
- バンドウォークを利用したトレード手法
今回紹介する手法は、これが正解だ!ではなく1つの考え方、参考として捉えてください。
スクイーズを利用したトレード手法
ボリンジャーバンドのスクイーズを利用したトレード手法を紹介します。
今回は、ボリンジャーバンドの他に
- レジサポライン
- ダウ理論
- RSI
を利用します。
下図の赤丸がエントリーポイントになります。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- レンジ相場として認識できる
- スクイーズしている
- RSIの売られすぎサインが点灯
- レジスタンラインで反発確認
- 高値切り上げ確認後でエントリー
ここでのエントリーの際に、必ず注意してほしいのが『結構意識される価格帯』にも関わらず、反発確認後に『すぐエントリーしない』ことです。
なぜかというと、意識される価格帯は、必ずいつかブレイクするわけで、100%反発するとかないからです。だから、様々な目線からの分析をして『勝てる優位性』を見つけていく感じ。
ちなみに、利確位置は以下になります。
利確位置の根拠は、ボリンジャーバンドの2σタッチと、サポートラインの上限付近と、RSIの買われすぎサインの3つになります。
もし、RSIやレジサポラインの使い方を知りたい方は、以下の記事よりどうぞ。
-
RSIの見方とトレード手法3つ紹介【相場の転換点がわかる】
続きを見る
-
【完全な基礎】サポートライン・レジスタンスライン【引き方と実践】
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エクスパンションを利用したトレード手法
ボリンジャーバンドのエクスパンションを利用したトレード手法を紹介します。
今回は、ボリンジャーバンドの他に
- ダウ理論
- サポートライン
- MACD
を利用します。
下図の赤丸がエントリーポイントになります。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- 高値の切り下げ(ダウ理論)
- サポートラインを強くブレイク
- MACDのデッドクロス
- MACDがゼロラインより下にある
ここでのエントリーポイントは、かなり下に下げる優位性が高かったということです。
トレンドラインでの切り下げで、相場が弱まっているのを確認できると同時に、MACDの売りサインであるデッドクロスの発生+MACDのゼロラインを下回っています。
とはいえ、意識されるサポートラインがあるので大きく割るまで待って、ボリンジャーバンドのエクスパンション確認してからのエントリーです。
利確位置は、以下となります。
利確位置の根拠は、シンプルに高値更新の切り上げを確認できたからです。
大きく下げた後なので、急騰の可能性も視野に入れると妥当な利確位置だと思う。こんな感じで、利益確定も感覚ではなくしっかリ根拠を持って行いましょう。
続きを見る
もし、MACDの使い方がわからない方は、下記記事よりどうぞ。
MACDが高確率で機能する使い方とは【簡単です】
バンドウォークを利用したトレード手法
ボリンジャーバンドのバンドウォークを利用したトレード手法を紹介します。
今回は、ボリンジャーバンドの他に
- ダウ理論
- レジスタンスライン
を利用します。
下図の赤丸がエントリーポイントになります。
以下の分析が、今回のエントリー根拠になります。
- 価格の切り上げを確認
- 意識されるレジスタンスラインを明確にブレイク
- エクスパンションからのバンドウォーク発生
ここでのエントリーは、バンドウォークの他にレジスタンスラインのブレイクを明確に確認できたので、逆張りではなく順張りのエントリーとなります。
ちなみに、もし大きな反発が起こっていた場合は、逆張りも全然ありな場所。
利確位置は、以下になります。
利確位置の根拠は、高値の切り下げで相場が弱まっていることを確認できると同時に、意識されるサポートラインを強く下抜けしたため。
以上が、ボリンジャーバンドの実践トレードでの活用法になります。
まとめ:ボリンジャーバンドは使い分けが大切です
以上が、ボリンジャーバンドの正しい使い方とボリンジャーバンドを使ったトレード手法の解説でした。
ボリンジャーバンドは、かなり使えるツールですが、相場によっての『使い分け』を必ず忘れないでください。
また、今回の例でも出したように、他のツールや相場の特性を生かして、複合的に相場を分析することも重要なので、意識してトレードをしてください。
では、本記事の重要なまとめです。
ボリンジャーバンドの収束率
- ボリンジャーバンドの±2σの範囲に価格が収まる確率: 約95.4%
- ボリンジャーバンドの±3σの範囲に価格が収まる確率: 約99.7%
ボリンジャーバンドの覚えるべき3つの用語
- 1:スクイーズ
- 2:エクスパンション
- 3:バンドウォーク
ボリンジャーバンドの覚えておくべき特徴
- 1:必ずスクイーズの次はエクスパンションする
- 2:反発ポイントと決済ポイントが見つけやすい
ボリンジャーバンドの正しい使い方
- スクイーズでは逆張りトレード
- エクスパンションでは順張りトレード
- バンドウォークでは順張りと逆張りOK
今回は、以上です。
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