おすすめの移動平均線ってなんだろう。
こういった疑問を解決します。
本記事の内容
- 移動平均線には3種類ある
- 3種類の移動平均線の特徴とは
- おすすめの移動平均線はEMA
- 移動平均線への過信はNGです
- まとめ:おすすめの移動平均線は人によって変わる
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、トレード歴は5年ほど。現在はトレードで生計を立てています。かつTwitterで役立つトレードノウハウも発信しています。
トレードの勉強をしていると、「移動平均線が3種類もあるとか、ややこしすぎ!」と思う人もかなり多いと思います。
この記事では、実際のトレードで感じてきた僕が率直に感じたこともぶっちゃけて解説していきます。
移動平均線の種類の違いや、おすすめな種類を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ちなみに、結論だけ知りたい方だけにお伝えすると、おすすめの移動平均線は『指数移動平均線(EMA)』です。
では、深堀りしていきましょう。
移動平均線の基礎がわからない方はコチラ
もくじ
移動平均線には3種類ある
移動平均線には、3種類あります。
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- 加重移動平均線(WMA)
順番に説明していきます。
単純移動平均線(SMA)
単純移動平均線(SMA)とは、過去のある一定期間の終値を平均して算出される移動平均線になります。
わかりやすく言うと、5期間に設定された移動平均線であれば、5期間分の終値の合計を平均して、1つずつ計算して線でつなぎ合わせているといった感じです。
ちなみに英語では、『Simple Moving Average』となり、トレーダー間では略して『SMA』と呼ばれています。
3種類の移動平均線の中では、一番シンプルな移動平均線となります。タイプで例えるならノーマルですね。
指数平滑移動平均線(EMA)
指数平滑移動平均線(EMA)とは、過去のある一定期間の終値の平均価格を算出し、直近の価格に比重をかけて、線でつなぎ合わせた移動平均線になります。
指数平滑移動平均線は、「直近の価格に比重をかける」ところが特徴であり、重要なポイント。
ちなみに英語では、『Exponentiall smoothed Moving Average』となり、トレーダー間では略して『EMA』と呼ばれています。
EMAは、日本ではあまり一般的でないのが実情ですが、海外のトレーダーの多くはEMAを使われています。
計算式は以下です。
EMAの計算式
- 1日目=n期間の終値の平均値(単純移動平均線と同様)
- 2日目以降=前日の指数平滑移動平均+α×(当日終値 - 前日の指数平滑移動平均)
- ※ α=2÷ (n+1) 、n=期間
こんな感じですが、計算式むずいですよね・・・僕は頭痛くなりそうです。ぶっちゃけ、計算式なんて覚える必要はありません、
EMAのことは、SMAよりも直近の価格に比重を置いて計算されている移動平均線と覚えておきましょう。
加重移動平均線(WMA)
加重移動平均線(WMA)とは、過去のある一定期間の終値の平均価格を算出し、直近の価格に比重をかけて、線でつなぎ合わせた移動平均線になります。
WMAも、EMAと同じく直近の値動きにを重視していますが、少し違いがあります。
ちなみに英語では、『Weighed smoothed Moving Average』となり、トレーダー間では略して『WMA』と呼ばれています。
EMAは、直近価格を重視して過去の価格を軽視して平均化を行いますが、WMAは、直近の価格を重視しつつ、過去の価格を徐々に減らすのが特徴です。
計算式は以下です。
WMAの計算式
- n期間×終値)+{(n-1)×1本前の終値)}+・・・(1×N本目の終値)÷(1+2+3+…+N)
- n=期間
こんな感じで、直近の価格になるにつれて比重を大きくするために、上記のような計算式となっています。
これも、EMA同様に計算式なんか覚える必要はありません。
WMAは、直近価格を重要視しつつ、EMAよりも過去の価格が反映されていると覚えておきましょう。
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移動平均線の正しい使い方とは【わかりやすく解説】
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3つの移動平均線の特徴とは
3つの移動平均線の各特徴は以下の3つです。
- 1:直近の動きの敏感さ:EMA
- 2:なめらかさ:SMA
- 3:値動きへの追随具合:WMA
それぞれの特徴を生かすことによって各移動平均線は相場での効果を示します。
直近の動きの敏感さ:EMA
1つ目の移動平均線の特徴は直近の動きに対しての敏感さです。
3つの移動平均線の中でもっとも、直近の値動きに敏感なのは、指数平滑移動平均線(EMA)になります。
直近の値動きに敏感な特徴は、どの移動平均線よりもトレンド転換のサインをいち早く察知できるところです。
EMAは、トレンド転換を狙っていきたい方であれば、EMAを使うのが優位性が高いと思います。
ちなみに、直近の動きの敏感さの優劣はこんな感じ。
なめらかさ:SMA
2つ目の移動平均線の特徴は、なめらかさです。
3つの移動平均線の中でもっとも、滑らかなのは、単純移動平均線(SMA)になります。
一過性のある急角度な上昇ではなく、なめらかな右肩あがりの上昇トレンドやなめらかな右肩下がりの下降トレンドの判断がしやすく、シグナルの信頼性もわりと高めです。
SMAは、トレンドフォロー(順張り)、押し目買い、戻り売りの際に、優位性があります。
特に設定期間が長期であればあるほど効きやすいです。とはいえ、直近の値動きには比重を置いていないため、売買サインが遅れがちなので注意してください。
ちなみに、なめらかさの優劣はこんな感じ。
値動きへの追随具合:WMA
3つ目の移動平均線の特徴は、値動きへの追随具合です。
3つの移動平均線の中でもっとも、値動きへの追随具合があるのは加重移動平均線(WMA)になります。
WMA緩やかなトレンドを形成している時は、価格に追随した推移を見せ、追随具合が強ければトレンドが発生していると判断ができます。
ちなみに、値動きへの追随具合の優劣はこんな感じ。
以上が、3つの移動平均線のの特徴となります。
ぶっちゃけ、どれが良いとか悪いとかはなく、移動平均線それぞれに強みがあります。
このような方は、ひとまず直近の動きに敏感であるEMAがオススメです。
おすすめの移動平均線はEMA
おすすめの移動平均線の種類は、指数平滑移動平均線(EMA)です。
理由は、『市場で求められる数値に近い』からです。
なぜかと言うと、多くのプロトレーダーや勝っているトレーダーは直近の価格に重きをおいた分析をするから。
しかも、直近価格を重きをおくと言うことは、より早く相場の変化を捉えることができ、その分早くトレンドに乗ることができる利点もあります。
要するに、早く察知することで大きな利益を取れるチャンスが生まれるといった感じ。
分析や予想があっていても、反応が遅かったせいで負けることもあるので、タイミングはトレードにおいてかなりシビアだったります。
とはいえ、SMAとWMAが使えないといったことはありません。トレードスタイルによって変えるのが一番です。
ちなみに、EMAは直近価格を重きをおいているわけなので、スキャルピングやデイトレードの方は迷わず、EMAがおすすめ。
移動平均線への過信はNGです
移動平均線を使うにあたって過信や盲信はNGです。
例えば
- 移動平均線のゴールデンクロスが起きたから絶対上がるぞ!!
- 移動平均線のデッドクロスが起きたから下がるぞ!!売りだ!
このような決めつけは注意しましょう。
もちろん、『ゴールデンクロスで買いエントリー』や『デッドクロスで売りエントリー』することは悪くありませんが、エントリー後のシナリオに注意はしてほしいです。
というのも、移動平均線の傾きや、買い売りサインの根拠がいくら硬いとしても、絶対はないからです。
サインを信じすぎてしまうと
- サインと反対方向に動いたけど、必ず戻るはずだ。
- その後、損切りができない額の含み損に膨れ上がる
- 諦めつつチャートを眺めながら、戻るのを祈りまくる
- 叶わず強制ロスカット・追証(借金)
こんな感じの一連になります。上記は、初心者がトレードで大負けするテンプレでもあるので、忘れないようにしましょう。
まとめ:おすすめの移動平均線は人によって変わる
以上が、3つの移動平均線についてとおすすめの移動平均線についてでした。
本記事で、各移動平均線の特徴や強みをご理解いただけたと思いますが、一番大切なのは、すべて検証してみることです。
ぶっちゃけ、人によってはスキャルピングだけどSMAが相性がいいとか、スイングトレードだけどEMAがいいとかあるので、まずはトライがおすすめ。
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では、本記事のまとめです。
3種類の移動平均線
- 単純移動平均線(SMA)
- 指数平滑移動平均線(EMA)
- 加重移動平均線(WMA)
移動平均線の各特徴
- 1:直近の動きの敏感さ:EMA
- 2:なめらかさ:SMA
- 3:値動きへの追随具合:WMA
では、今回は以上です。